みのらぼ

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【精神】脳科学と心理学で発達障害を理解する ③

 

 

*発達障害について書かれているのでぜひ読んでみて下さい*

 

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*自閉症スペクトラム障害₍ASD₎について書かれているのでぜひ読んでみて下さい*

 

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注意欠如・多動性障害₍ADHD₎

6歳から12歳の子どもの3~7%に症状がみられる

 

症状には個人差があり、程度は一人ひとりで異なる

 

 

*脳科学からみたADHD*

 脳の神経伝達物質であるドーパミンが上手く作用されないことにより、注意散漫や衝動的な行動をとるなどの症状が現れる

※ドーパミンの作用…情動や行動を促したり、抑制したりする

 

 運動機能や意思決定、記憶、意欲、情動を操作する大脳基底核の線条体という部分が普通の人と比べて小さい

 

 前頭連合という部分が普通の人と比べて小さく、取り入れた情報上手く処理できないため、物忘れを起こしやすい

 

 

 

*ADHDの3つの特性*

1.多動・衝動性優勢型

・男性の方が多い

・じっとしていられないのが特徴

・自分の感情の調整や抑制が苦手で考える前に衝動的に動いてしまう

・物事の優先順位を決められない

 

2.注意欠如優勢型

・女性の方が多い

・集中や注意を長い時間維持することが難しい

・忘れ物や無くしものが多い

・整理整頓が苦手である

 

3.混合型

・多動性、衝動性、注意欠如の3つの特性を持っている

・ほとんどの人がこの混合型である

・興味のある事には多動性や衝動性が現れる

・興味のないことには注意欠如の特性が現れる

 

 

*ADHDの特徴・注意すること*

落ち着きがない

…離席を繰り返す、貧乏ゆすり、走り回る、順番を待てない、突然衝動的に行動する、相手の反応を見ずに話し続ける、不注意によるトラブル、物事を冷静に判断できない、物事が脇道にそれる、片づけられない など

 

 このような行動が、集団生活の中で避けられたり、嫌われてしまう原因となってしまう

孤立からの疎外感が、他者への怒りを起こしたり、インターネットやアルコールなどの依存症へと結びついてしまう

 

 またADHDの人の47.1%が不安障害を抱えており、このこともアルコールや薬物の依存症へとつながってしまう

 

 

*治療や対応*

 治療薬の服用により効果が出ているが、ADHDの症状をなくすことではなく、行動の特性と折り合いをつけて生活するための補助として服用することが推奨されている

 

 対応としては、親や周りの人が声をかけたり、ネットワークをつくるなどで社会からの孤立を防ぐことが必要である

 

 

 

 

 

 

こちらの本に詳しく書かれているので、ぜひ読んでみて下さい